【簡単】パリ観光でのお得な切符の選び方 ”パリ 切符 種類”を徹底解説

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“パリで使える切符の種類” について色々調べている。似たような名前や切符の種類がたくさんあってよくわからない。実際、どの切符を買うのがお得なの?

このような疑問にお答えします。この記事を読むと、あなたの旅に最適な切符の種類がわかります。パリの交通機関利用時に気をつけたいストライキの情報も詳しくご紹介します。

この記事の筆者について↓
アフリカで3年海外生活経験あり。10カ国以上の海外渡航を通して、海外生活や旅先で困ったこと、旅先で役立つ情報を発信しています。

・『早わかり』旅行の目的別 ”パリの切符”どれを買うのがお得? ”パリ 切符 種類 ”

それでは早速、どの切符を買うのがお得なのか、シーン別に分けてみました。まずは切符の種類がわからなくても大丈夫です。あなたのパリ観光の目的や日数にあわせてどの切符が当てはまるか確認してください。

その①シャルルドゴール空港からパリ往復、ヴェルサイユ宮殿またはディズニーランドパリに行く

ー①に「はい」と答えた方で、「月曜日〜木曜日」にパリ到着
月曜から日曜まで乗り放題のICカード ”Navigo Semaine ナヴィゴ セメーヌ”

ー①に「はい」と答えた方で、「金曜、土曜、日曜日」にパリ到着
T ticket+10回分(カルネ)
または Navigo easyにT ticketをチャージして使う

その②パリ市内を一日積極的に観光予定
→ 一日乗り放題 “Mobilis モビリス”
その③移動は少なくゆったり観光予定
“ticket T+”単体で購入、またはNavigo easyにticket T+をチャージして使う

あなたがどの状況に当てはまるか、切符についてわかりましたか。それでは、一つずつ詳しく説明します。目次から必要な部分に飛んでいただいても大丈夫です。

・まず知っておくべき “ゾーン ZONE“について

パリの交通機関を利用する際、注意したいのはが「ゾーン Zone」です。パリとその近郊を区域別に分けたものです。Zoneは1-5まであり、行き先がどのZoneかによって料金が設定されています。

ZONE 地域
ZONE1 パリ市内(20区内)
ZONE2 パリ周囲
ZONE3 ラ・デファンス
ZONE4 ヴェルサイユ宮殿、オルリー空港、サン・ジェルマン・アン・レー
ZONE5 シャルルドゴール空港、ディズニーランドパリ

一日乗り放題の「Mobilis モビリス」や、「Navigo Semaine ナヴィゴセメーヌ」は、利用するZoneによって料金が変わります。あなたの旅の行き先がどのゾーンにあるかを知っておくことが重要です。

・基本の切符は【ticket t+ 】 ”パリ 切符 種類 ”

Zone1のパリ市内で使える基本の切符は、“ticket t+ ”という共通の券です。価格は2.1€で、これで地下鉄、RER、バス、トラムすべての交通機関が利用できます。
片道切符で、最初に利用した後90分以内であれば乗り換えの際にも同じ切符が使えます
メトローRERの乗り換えなどにはこの切符一枚で移動できる可能性があります。紛失、盗難にあった場合、再発行などはできません
t ticketのサイトはこちら

・10枚回数券【ticket t+ Carnet】(カルネ)

先程のticket t+の10枚綴りの回数券のことを“ticket t+ Carnet(カルネ)” と言います。Carnet(カルネ)は10の意味です。価格は14.90€ですので、8回以上乗車すれば、2枚使わなくても元がとれ割安になります。全て使えば、4.1€お得になります。

利点としては、有効期限がなく、複数人で使用できることです。また、1回券を単体で買うよりお得で、毎回切符を買う手間が省けます。
しかし、紙切符は失くしやすいので、このあと説明するICカード(Navigo easy)にこの切符をチャージして利用する方法もあります。

※価格はその年によって変動がありますので、公式サイトでご確認ください。
10枚回数券t ticket+ carnet(カルネ)のサイトはこちら

・一日乗り放題切符 【Mobilis モビリス】

短期間パリに滞在し、一日で色々な観光地を回りたい方におすすめな切符です。
注意点ですが、利用期間は、購入から24時間有効ではなく、利用開始日の午前0時~24時までの24時間です。午後に購入しても翌日まで使うことはできないのでご注意ください。

価格は“Zone ゾーン”によって区切られてます。Zoneについてはこの記事の最初で説明しています。
価格は8.45€〜です。

Zone ゾーン Mobilis 価格
1-2, 2-3, 3-4, 4-5 8,45€
1-3, 2-4, 3-5 11,30€
1-4, 2-5 14€
1-5 20,10 €
・1~2ゾーン用は、パリ市内に利用でき、1日4回以上乗れば元がとれます。
・1~4ゾーン用は、ヴェルサイユ宮殿などに使えます。
・1-5ゾーン用は、ヴェルサイユ、ディズニーランド・パリなどに使えます。
・Zone1-5のように区域に空港が含まれていても、路線バス以外は対象外でシャルル・ド・ゴール空港へのバス(ロワシーバス)には使えないのでご注意ください。

ロワシーバスについてはこちらを参考にどうぞ↓

Mobilis(モビリス)は一日乗り放題ですので元はとりにくいかもしれません。乗る回数によってはt ticket+回数券を購入した方がお得に乗れる可能性があります。旅行期間が長い場合はこの後に説明する”Navigo Semaine ナヴィゴ・セメーヌ”がおすすめです。

※価格はその年によって変動がありますので、公式サイトでご確認ください。
「Mobilis モビリス」のサイトは→こちら

・ticket t+のICカード版 【Navigo easy】

ペーパーレス化のために作られた交通系ICカードです。”Navigo easy ナヴィゴ イージー”と呼ばれています。
日本でいう、Suicaなどと機能が似ていて、ICカードに券売機で切符をチャージして使用します。Suicaなどと違うのは、お金をチャージするのではなく、切符の金額分をチャージすることです。
利点は写真が不要で、買ってすぐに使えます。記名式ではないので、自分以外の人も使えます。
発行後、10年間有効です。iledefranceのアプリをダウンロードすれば、アプリからICカードにチャージもできます。

チャージできる切符はこちら↓

  • ticket t+
  • ticket t+ Cartet(10回分の回数券)
  • Mobilis(一日乗り放題券)
  • Roissy bus ロワシーバス/Orly bus オルリーバス(どちらもパリから空港を結ぶバス)

ナヴィゴイージーを発行するには、ICカード発行代2€が必要です。
ペーパーレスが推奨されるフランスでは、紙切符よりも“Navigo easy”に切符をチャージする方が少しだけお得になります。

※例:t+ ticket10枚回数券を購入する場合
・紙切符→16.90€
・Navigo easy(ICカード)→14.90€

となります。切符代よりも2€安くなりますが、Navigo easyは最初にICカード発行手数料として2€必要なので、実質価格は同じです。しかし、今後もパリに来る予定のある人はNavigo easyは10年有効なので、次回利用時に安くチャージできるのと、今回の旅で余った回数券を自宅で保管するよりも紛失するリスクが減り、次回の旅行にも使うことができます。
また、4日以上交通機関を利用するならこの後ご紹介するナヴィゴ・セメーヌの方がお得です。
Navigo easyのサイトは→こちら

・最大7日間乗り放題のICカード 【Navigo Semaine”ナヴィゴ・セメーヌ】

最大で一週間乗り放題で利用できるカードがこちらの” Navigo Semaine ナヴィゴ・セメーヌ”です。価格は30€+5€の発行手数料です。
(※Semaineセメーヌとは、フランス語で一週間の意味です。)
こちらはシャルル・ド・ゴール空港からパリまで直結の空港バスのロワシーバスも乗り放題の範囲に入ります。ロワシーバスは片道16.2€ですので、往復で利用すればそれだけで元が取れます。
旅行で長期間滞在する予定であればかなりお得に利用ができます。コスパが良くおトクなカードですが、注意点が2点あります。

その①利用期間は月曜日〜日曜日で変更できない。

利用の有効期間が月曜から日曜日となっています。月曜から木曜までは当日から日曜日まで利用ができます。
金曜日以降に購入する場合は、翌週分しか購入できません。何曜日にパリに到着するのか、その後何日滞在予定かを考えて購入を検討してください。

その②カードは窓口で発行手続きが必要

発行は券売機ではできないため、窓口のある駅や空港で手続きが必要です。
その際、証明写真(2.5×3.0cm)が必要となります。あらかじめ日本から持っていくのがいいと思います。

このような注意点がありますが、これさえクリアしてしまえばとても便利なICカードです。
こちら↓の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

・実際に切符をどう活用したか ”パリ 切符 種類”

切符やICカードについてそれぞれ理解できましたか。ここからは筆者がパリ旅行でどう切符を利用したかをご説明します。

筆者は、パリに日曜に到着し7泊8日の旅行をしました。
<到着日>:到着時はロワシーバスの紙チケットを購入し空港からパリまで移動。その後の観光ではt ticket+を購入しました。ほとんど街歩きがメインだったので、t ticket+切符は1回だけしか利用しませんでした。パリ到着が日曜日でしたので、ナヴィゴ・セメーヌの一週間乗り放題カードは利用できませんでした。

<月曜日〜日曜日>:一週間乗り放題のNavigo Semaine ナヴィゴ・セメーヌを駅の窓口で購入。その後は移動は全てこのカードでバス・地下鉄を利用。土地勘がないので、たまに乗り換えを間違えたりしましたが、乗り放題だったので問題なし。帰国が日曜日だったので、空港までの移動もNavigo Semaineを利用し空港バス(ロワシーバス)まで使えました。旅行中一日はストライキがあり、地下鉄やバスがストップしていたためほぼ徒歩でパリ市内を移動。バスや地下鉄をストライキの日以外は毎日利用していたので、一週間でNavigo Semaine30€以上は確実に利用し元がとれました。

反省点があるとすれば、初日はt ticket+を購入したのですが、私は結構切符を失くしやすいので、パリに到着してすぐにNavigo easyを発行しICカードに切符をチャージした方が安く利用ができ便利だったなと思います。
到着日によっては、空港でナヴィゴ・セメーヌを購入すればすぐにロワシーバスで使えます。
ここからは、交通機関を利用する際の注意点についてご紹介致します。

・パリの交通機関を利用する際の注意点 【ストライキ】

交通機関を利用する際に、注意点があります。それは、「ストライキ」です。パリでは、ストライキが日常的に行われており、ストライキ中は交通機関が使えなくなることがあります。ストライキの内容は様々で、ゴミ収集や灯油高騰などへのストライキなどもあります。交通機関が滞るだけでなく、施設が運営を中止することもあります。
交通機関のストライキ中は、あなたがパリ市内を観光するのであれば、交通機関を利用しなくても徒歩でなんとかなります。ストライキ中は交通機関が安定しませんので、移動距離の長い場所に行くのはおすすめできません。ストライキの際には、フランス人の多くが徒歩や自転車で移動していました。ストライキ日に旅行する場合は、徒歩での移動をおすすめします。

あらかじめ予定されているストライキもありますので、旅行前に下調べをしておくことをおすすめします。ストライキの情報収集の方法4つをお伝えします。

その①地下鉄やバス・トラム・RERの運行情報はこちらのサイトから情報収集が可能です。
・当日の運行情報:https://www.ratp.fr/en/infos-trafic
・翌日の運行情報:https://www.ratp.fr/infos-trafic

筆者は旅行中にストライキの日がありました。電車やバスは、ほぼ運行しておらず、その日の目的地であったサント・シャペル教会も閉まっていて入ることができませんでした。ストライキが予定されている場合は、施設が閉まっている事もあるので、目的地のサイトも調べておくといいと思います。

その②:“たびレジ”に登録しておくと、外務省から最新の安全情報を日本語で入手できます。私は海外に住んでいた時は「たびレジ」に登録し、治安など最新の安全情報を得ていました。ストライキの情報もこちらから入手できます。日本語で最新の情報が入手できるので、とても役立ちました。こちらも無料で登録ができます。
たびレジの登録はこちら→https://citymapper.com
その③:乗り換えを検索するときに、City mapperというアプリがとても役立ちます。
こちらは無料アプリで、目的地までの乗り換えなどが簡単に検索できます。
日本語対応なのも嬉しいですね。運行情報、ストライキ情報、どのホームから発車するかなどを反映して乗り換えの検索をしてくれるようです。ストライキが起きている時には、閉鎖している駅などを除いて乗り換え案内をしてくれます。ロンドンやパリ、東京でも利用できます。
あらかじめダウンロードして、すぐに使えるようにしておくといいですね。
City mapperはこちら→https://citymapper.com
その④:フランス全土で行われる予定のストライキ情報はこちらのサイトからチェックできます。
http://www.cestlagreve.fr/
フランス語ですので、翻訳サイトを使って情報を入手しましょう。

またストライキの情報は、各交通機関のTwitterをフォローしておくのも有効です。

・【まとめ】パリ観光で役立つ切符の一覧表

いかがでしたか。パリ旅行の際にはストライキ情報も忘れずに調べておくと旅の計画も立てやすいです。
最後に各切符の種類とおすすめの買い方についてまとめです。

種類 価格 メリット デメリット こんな人におすすめ
t ticket +
片道切符
2.10€ 必要な分だけ利用できる -なくした場合は再発行できない

-回数券より高い

-限られた回数だけ交通機関を利用する
t ticket + Carnet
10回回数券
16.90€ -1回券よりお得
-8回利用で元が取れる
-有効期限がなく複数人で利用できる
-なくした場合は再発行できない

-Navigo easyにチャージするより2€高い

-金曜・土曜・日曜にパリ到着し観光
-月曜からNavigo Semaineを利用する予定
Mobilis
一日乗り放題
8.45~20.10€

+2€(発行手数料)

一日乗り放題 -購入から24時間有効ではなく、利用開始日の午前0時~24時まで有効
-空港バス(Roissy bus)は乗り放題に含まれない
-パリ市内を一日積極的に観光する
-短期間での観光を予定している
Navigo easy
交通系ICカード
チャージできる切符
①t ticket +
②mobilis
③Roissy bus
④t ticket +10回券
10回券は14.90€
2€(発行手数料)
-ペーパーレス
-紙切符より安い
-利用する分だけチャージできる
-購入後すぐに使える、写真不要
-自分以外の人も使える
交通機関の利用回数によっては、
Navigo Semaineの方がお得に乗車できる
-紙切符よりICカードにチャージして利用したい
-4日以上利用するならNavigo Semaineの方がお得
Navigo Semaine
(最大)一週間
乗り放題ICカード
30€+5€(発行手数料)
↑Zone1〜5の料金
-最大一週間乗り放題
-空港バス往復だけで元がとれる
-利用期間は月曜〜日曜で変更できない
-到着日が金曜以降だと、翌週の分しか買えない
-窓口で発行手続きが必要、証明写真が必要
-月曜〜木曜にパリ到着
-CDC空港〜パリ往復(ロワシーバス利用)
-ヴェルサイユ宮殿・ディズニーランド・パリに行く

空港バスのロワシーバスの使い方についてはこちら↓

日本とは切符の制度や種類、買い方も違うので、ぜひこの記事を参考に快適な旅をお楽しみください。

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