”ロワシーバス”の乗り方徹底解説【空港からパリ他交通アクセスと比較あり】

旅行

シャルルドゴール空港から出ている”ロワシーバス”の乗り方や所要時間、価格を知りたい。

空港からパリ市内まで、バス以外に他の交通手段はあるのか

どの方法が自分に合っているのか知りたい。

このような方に対して、パリへのアクセスに便利な”ロワシーバス”の乗り方、乗車券の購入方法、注意点、

空港からパリまでの他の交通アクセス方法、それぞれ運賃の比較や利用シーンのすすめを詳しくご説明します。

 

・シャルルドゴール空港からパリへのアクセス【3つの方法】

シャルルドゴール空港からパリまでのアクセスは、バス・タクシー・鉄道(RER)の3つの方法があります。それぞれの特徴をご説明します。

・”ロワシーバス”

シャルルドゴール空港からパリのオペラへ直結の”ロワシーバス”という空港バスがあります。パリのオペラまで直結で約60〜75分くらいで移動でき、価格も安いです。詳細は後ほどご紹介いたします。

・タクシー

タクシーは、空港⇄パリの料金がエリアごとに決まっていて、固定料金となっています。パリまで約50分とバスよりも早く到着します。
タクシーは目的地まで直接移動できるのが一番のメリットだと思います。3人で乗車した場合、一人当たりの費用を抑えることができます。(乗車人数は大体3人まで)

こちらがタクシーの価格です。行き先によって値段が変わります。

・パリ右岸と左岸とは?
セーヌ川によって、2つの地域に分けて川の北側が右岸、南側は左岸と呼ばれています。
右岸には11の区、左岸には6つの区があります。
右岸:1区、2区、3区、4区、8区、9区、10区、11区、12区、16区、17区、18区、19区、20区
左岸:5区、6区、7区、13区、14区、15区
タクシーを利用する方はあなたの行き先が右岸か左岸かどうかチェックしておきましょう。

・タクシーは、Uber taxiのような配車アプリもあります。空港内は配車が少ないので、市内での利用をおすすめします。

・パリ高速鉄道(RER)

RERは、パリ市内の主要箇所とパリ郊外を結ぶ在来線です。早朝や夜間は治安があまりよくないので他の交通手段と比べて用心する必要があります。スーツケースなどを持って移動する場合、スリに注意が必要、居眠り厳禁です。メリットとしては安く移動ができます。しかし、慣れていない人にとっては安全の面を考えるとあまりおすすめできません。

以上が3つの交通手段です。

・シャルルドゴール空港からパリへの移動は”ロワシーバス”が便利な理由6つ

パリへの移動にロワシーバスが便利な理由を6つご説明します。

・その①運賃が安い

現在、ロワシーバスの運賃は一律で片道16.20€(約2330円)です。

他の交通手段とも比較してみました。

手段 費用(片道)
ロワシーバス 16.20€
タクシー 右岸:55€  左岸:62€ [定額制]
RER B線(高速郊外鉄道) 11.45€

他の交通手段と比較すると、ロワシーバスの価格はタクシーより安く、RER線よりは高い金額となっています。また、”ロワシーバス”は地下鉄やバスが乗り放題になる交通系ICカード「Navigo」を発券すれば、乗り放題の対象に入るのでかなりお得に乗車できます。詳細は下記の記事を参考にしてください。

※乗車券の金額は価格変動がありますので、正式な価格は公式サイトでご確認ください。ちなみに私は13.7€で乗車しました(2022年11月に利用)。

・その②空港からパリ市内に直結している

終点はパリのオペラ(地域で言うと2区)ですので、オペラ周辺に宿泊予定であれば移動もスムーズにできます。
オペラ周辺に宿泊予定の方は、パリに到着してからタクシーや地下鉄を利用せずに徒歩でホテルまで移動ができ大変便利です。

・その③行き先はオペラのみ。乗り間違えがない

ロワシーバスは、空港⇄オペラ間の移動のみです。一度出発したらオペラまでは停まりません。行き先は一つなのでバスを乗り間違ることはまずないと思います。ただし、空港に向かう時に、降りるターミナルを間違えないように注意が必要です。

・その④各ターミナルにバス停がある

ロワシーバスは各ターミナルに停留所があるため、空港内を移動する必要がありません

・その⑤運行本数が多く早朝から深夜まで走行している

朝は5時台から、夜は0時台まで運行していますので、早朝や深夜の飛行機を利用した場合でもバスが利用できます。私は帰りの飛行機が朝7時でしたが、始発のバスを利用し間に合いました。
始発から20時までは15分間隔で運行しているのも大変便利です。

・その⑥乗車券の発券が簡単

空港からパリ直結のバスのため、バス乗車や発券所への案内表記がわかりやすく迷いにくいです。また、発券機の操作も簡単にできます。詳しくは後ほどご紹介します。

以上がロワシーバスが便利な理由でした。

・各交通アクセスまとめ<こんな人におすすめ>

各交通アクセス、それぞれの利点やおすすめの方についてまとめました。

手段 費用 所要時間 利点 欠点 こんな人におすすめ
ロワシーバス 16.20€ 60-75分 -固定料金で料金が安め
-オペラまで直結している
-バス停とバスの中まで荷物を運ぶ必要がある
-渋滞により到着時間が前後する
-タクシーより時間がかかる
-費用は安く抑えたい
-オペラ座周辺に宿泊する
-荷物がスーツケース1〜2個程度
タクシー 定額制
右岸:55€  左岸:62€
45分~ -目的地まで直行できる
-プライベート空間
-固定料金
-費用がかかる
-客引きのタクシーに間違って乗車してしまうと、
高額な料金を請求されることがある
-とにかく楽に移動したい
-予算がある
-荷物が多い
RER B線
(高速郊外鉄道)
11.45€ 30-40分 -渋滞がなく時間の予測がしやすい
-料金が安い
-治安の良くない駅に停車する
-早朝・深夜は特に治安が悪い
-階段を使って荷物運ばなければならない
-RER-B線の駅近くに宿泊する
-RER電車を利用したことがあり慣れている

交通費をなるべく抑えて空港からオペラ周辺にアクセスしたい方にとって、ロワシーバスは最適な交通手段だと思います。予算があり楽に移動したい方はタクシーがおすすめです。

ここからはロワシーバスの乗車券の購入方法をご説明します。

・”ロワシーバス”乗車券の買い方

ロワシーバスに乗車するには乗車券を購入する必要があります。
このような飛行機とエッフェル塔の赤いマークがロゴになっています。

赤で大きく書かれているロゴを辿ってターミナルから発券機に移動します。


赤いボックス型の発券機がありますので、こちらから購入します。

最初の画面で言語を選択します。
【English】を選択します。

右側の【You don’t have a Navigo pass touch here】を選択します。

チケットを選択します。
一番上の【Roissy bus ticket】を選択します。

チケット枚数を選択します。
ここでは【2】を選択しました。

確認画面にうつります。合計金額が表示されるので、よろしければ【Validate】を選択します。

支払い方法を選択します。支払い機にクレジットカードを挿入し4桁の暗証番号を入力します。

レシートが必要か聞かれるので、【Yes】を選択します。

このあと少々お待ちくださいとメッセージが流れた後に、チケットが発券されます。

このようなチケットが発券されます。

支払いに関して、基本的にはクレジット払いをお勧めします。急いでロワシーバスに乗りたい方は、バスの運転手から現金で直接購入することもできるようです。運賃が変わることがありますのでご注意ください。

・”ロワシーバス”の乗り方

行き(空港→オペラ)

乗車券を購入後、乗り場へ移動します。ロワシーバスの標識を辿れば乗り場に着きます。

私が乗車した際には、待合所の電光掲示板にバスの時間が表示されていました。日本語でも音声案内がありました。

ロワシーバスは、緑のラインが入ったバスで、先ほどご紹介したロゴが書かれています。

①写真のような2両編成の長いバスです。前の扉から乗車します。

乗車口に券をチェックするボックスがありますので、そこに券を通します。初めて乗車する際には、乗車券を通すのを忘れがちですので、注意してください。

車内はスーツケース専用の棚が何箇所か設置されているので、そちらに荷物を置くことができます。空港で各ターミナルごとに停車しますが、空港を出発してからはオペラ座まで途中下車がないので、盗難の心配も少ないです。

④席は自由席ですので空いている席に座ります。バスが各ターミナルを通過したら、その後はノンストップで終点オペラに到着します。乗車時間は渋滞にもよりますが約60分ー75分です。

・帰り(オペラ→空港)

オペラからロワシーバスでシャルルドゴール空港に向かう際は、到着した時と乗り場は同じです。人が並んでいるのでわかりやすいと思います。

乗車券に関しては、近くに発券機があります。筆者は、飛行機の時間が早朝だったため、始発のバスに乗車しました。5時台のバスでしたが、ほとんど席に空きがないほど人が乗っていました。混雑している場合がありますので、時間に余裕を持って移動する必要があります。

出発したら、空港までノンストップです。
空港では、降りるターミナルを必ず確認し、間違えないようにしてください。

・”ロワシーバス”利用してよかった点


筆者は初めてのパリ旅行でロワシーバスを利用しました。利用してみてよかった点は以下の6点です。
①空港から直結のバスのため、初めてでも乗車や発券がスムーズにできた

②各ターミナルに停車してくれるので、空港間で移動する必要がなく楽だった

③チケットの値段が決まっているので、価格交渉などの面倒なやりとりがなかった

④早朝や深夜到着の飛行機でも運行本数が多いのでバスが使えた

⑤待ち時間、掲示板の案内表記に英語だけでなく日本語での表示もあり安心して利用できた

⑥交通渋滞などの影響なく1時間前後で移動できた

⑦パリの土地勘がない状態でバスを利用したがオペラから迷うことなく徒歩でホテルまで移動ができた。

・”ロワシーバス”気になった点・乗車の際に注意すること

実際にバスを利用してみて、以下の点が気になりました。
①荷物が多かったので、バスに乗せおろしの際に苦労した。
→混雑している時には荷物置き場に荷物を置ききれないことがありそうでした。そのような場合は一本バスを見送って次のバスに乗る選択や、荷物の多い場合はタクシーを利用してもいいと思います。

②運転手の方は乗車客を待ってはくれないため、時間ギリギリ間に合いそうという場合でもドアを閉めてさっさと出発してしまうことがある。
→時間に余裕を持って乗車することが必要です。

③終点のオペラは観光地でありスリや盗難に遭いやすい。降りる時には注意が必要。

以上がロワシーバスについてでした。ご自身の状況に合わせて、移動手段をうまく選択できるといいと思います。

各交通アクセスのまとめ

最後に各交通アクセスのまとめとなります。参考になさってください。

手段 費用 所要時間 利点 欠点 こんな人におすすめ
ロワシーバス 16.20€ 60-75分 -固定料金で料金が安め
-オペラまで直結している
-バス停とバスの中まで荷物を運ぶ必要がある
-渋滞により到着時間が前後する
-タクシーより時間がかかる
-費用は安く抑えたい
-オペラ座周辺に宿泊する
-荷物がスーツケース1〜2個程度
タクシー 定額制
右岸:55€  左岸:62€
45分~ -目的地まで直行できる
-プライベート空間
-固定料金
-費用がかかる
-客引きのタクシーに間違って乗車してしまうと、
高額な料金を請求されることがある
-とにかく楽に移動したい
-予算がある
-荷物が多い
RER B線
(高速郊外鉄道)
11.45€ 30-40分 -渋滞がなく時間の予測がしやすい
-料金が安い
-治安の良くない駅に停車する
-早朝・深夜は特に治安が悪い
-RER-B線の駅近くに宿泊する
-RER電車を利用したことがあり慣れている

”ロワシーバス”(Roissy bus)基本情報

運賃 16.20€(約2330円)※価格変動あり
シャルルドゴール空港の停留所 ターミナル 1 ,ターミナル 3 ,ターミナル 2AC ,ターミナル 2D ,ターミナル 2EF
終着駅 オペラ
運行時間 <シャルルドゴール空港 ⇒ オペラ>
• AM 5:15-PM 8:00 15分間隔
• PM 8:00-PM 10:00 20分間隔
• PM 10:00-AM 00:30 30分間隔
<オペラ ⇒シャルルドゴール空港 >
• AM 6:00 to PM 8:45 , 15 分間隔
• PM 8:45 to AM 00:30, 20分間隔
公式サイト ロワシーバス【Roissy bus】

 

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